NAIST受験をした話
NAIST受験体験記です。数学の過去問も掲載しています。
目次
この記事に辿り着く人の多くは、NAISTについて知っていると思います。 そのため、NAISTの説明は省いていきなり試験対策からお話します。
試験対策
小論文
私は、5月のオープンキャンパスで初めてNASITに行きました。
当時、二つの研究室で悩んでいたのですが、実際に見学してようやく希望研究室が決まりました。
そのため、出願が6月ということでかなり急いで書き上げることになってしまいました。
現在の研究内容と違うため、希望研究室の教授にメールで連絡を取り小論文を煮詰めました。
そして、完成した小論文を希望研究室の先輩に添削を頼んだり、現在の研究室の先輩、同期に送りつけて添削をお願いしました。
添削は絶対にお願いした方が良いと思います。
英語
英語はTOEICかTOEFLが使えます。そして、受験当日に持ち込むことができます。
ここは珍しくTOEIC IPが使えるので、かなりおすすめします。高得点が取りやすい印象。
2年前までのスコアを使用することができるので、大学院進学を考えてる人は早めに取ることをオススメします。
ちなみに僕は500点台のスコアを提出しました・・・。
数学
数学は、線形代数と解析学の2題を面接官の前でホワイトボードを使って解きます。
今年の入試から出題範囲が教科書から指定されるようになりました。
- G.ストラング,線形代数イントロダクション(Chapter 1 から Chapter 7)
- S.ラング,解析入門(Part I から Part IV)
あくまでも2019年の試験範囲ですので、願書で確認をして下さい。
上の参考書は図書館にあったので、借りたのですが内容の濃さにびっくりしました。
特に線形代数の教科書はかなり難易度が高いと感じました。
そのため、実際に使った参考書のメインはマセマ(線形代数、微分積分)です。
そして分からなかった内容などは、YouTubeなどを用いて理解を深めました。
他にも昔の過去問をまとめてるサイトがあったので、どれぐらいのレベルの問題が出るか確認程度で解きました。
面接
ホームページにも書いてあるのですが、小論文の内容について3分間で喋らないといけないのでその準備をしました。
それ以外にも、小論文に書いてある内容から仮想質問を考えてそれの返答なども考えていました。
小論文をしっかりと書き上げておくと、あまり面接の練習をしなくて済むと思います。
試験当日
朝一番の集合だったため、ゲストハウスせんたんに泊まろうと思ったのですが予約するのが遅すぎて満室でした。
そのため、ゲストハウスせんたんに泊まろうと思っている人は受験票が届き次第すぐ予約することをおすすめします。
そして受付で受験票を見せてTOEICを提出し、受験者引け室に行きました。そこで面接の順番を確認します。僕は1番目でした笑
まず、試験20分前からアンケートに案内されその後、数学の問題を見る部屋に案内されます。
そこでの注意点は、与えられた計算用紙は口頭試問の部屋に持っていくことができません。
10分間経過後すぐに、次の部屋に案内され数学の口頭試問の開始です。
ホワイトボードで問題を次々解いていき、面接官が気になったら止められて質問されるような形式でした。あまり説明は求められなくて正直びっくりしました。
覚えてる範囲で数学の過去問を書いておきます。(令和1年数学過去問)
・線形代数
Aを対角化でき、$$ D=P^(-1)AP $$ で表される時 (Aは2×2の簡単な行列でした)
(1) PとDを求めよ
(2) $$ A^k $$を求めよ
・解析学
f(x)=e^(1/x)とする
(1) f(-1/2)の時の接線の方程式を求めよ
(2) x<0の時、グラフの概形を描け
数学の口頭試問終了後、すぐに面接の部屋に案内されました。
まず、入って受験番号と名前を求められました。
そして、初めに行ったアンケートの内容に間違いがないか確認され、3分間で小論文の内容について話す感じでした。
残りの時間は、質問に永遠に答える感じです。
質問内容としては、NAISTで取り組みたい研究内容についてかなり重点的に聞かれました。現在の研究内容についてはほんのすこしでびっくりです。
覚えてる範囲での質問です。(小論文の内容以外の)
・小論文書くにあたって英語の論文は読んだか?読んだなら題名を教えて
・分野違うけど大学院の授業はついていけるか
・なぜその研究分野に興味を持ったか
・プログラミングはしたことあるか
これ以外に関しては、小論文に書いてある内容について質問されました。
・◯◯って書いてあるけど、これはどういうこと?
・◯◯以外の研究手法はあるの?
などなど色々と質問されました。何個かわからないことがあったので、それに関してはわかりませんと答えました。
体感的にはかなり一瞬でした。終わって挨拶をし退出しました。
面接の手応えはなく、疲れ果てて帰りました笑
重要に感じたこと
小論文
- 研究背景→研究目的→研究方法→まとめのように論理立て書くこと
- 添削をしてもらう
- 研究テーマで悩んだら希望研究室の教授に相談してみる
数学
- 範囲が広いので早めに対策すると楽
- そこまで数学の問題のレベルは高くない
口頭試問の時間は10分しかないのに2問解く必要があることから、そこまで計算量がある問題は出ないと考えています。試験まで時間がない人はそれを考慮して勉強範囲を絞ると良いかもしれないです。
面接
- 小論文に書いた専門用語をしっかりと答えられるようにすること
- 想定質問集的なものを作っていると楽できるかも
- 後は勢いとノリ
まとめ
TOEICの合格者点数平均点は、670点とホームページに書いてあるが配点が30点しかないので大木は作用しない。500点台であれば十分戦える。
面接と小論文が配点の大きな割合を占めるのでそこを重点的に対策すると合格できると思います。
そのため、面接で答えれるレベルの小論文を書く必要があると思います。
そして、研究室訪問はした方が有益な情報が得れると思うので行くことをオススメします。
ここに書いた内容が少しでも参考になれば良いと思います。
追記
合格最低点は200点中133点でした。(令和元年度入試)
僕の点数は137点でギリギリの点数でした。。。
ちなみに160点以上はないと寮には入れません。